仕事を見極めるには
最低と最高の仕事の事。
僕の会社で掃除をよくして戴く方、名前は祖母井(そぼい)さんと言う。お年の話をすると読書のし過ぎで忘れましたと⁈言い、多分僕の推測では70前かなぁと思います。その植木屋の掃除はこの業界、皆んなが一番嫌がる仕事で、実はその会社の仕事を見極めるには掃除の出来具合いで大体およその検討が付く。
この方、祖母井さんと掃除をすると最短で最高の結果をどうすればいいのか?何時も考えていてコッチも負けずに引き込まれて動くので真冬でも直ぐに湯気が立つ程大汗をかき出し、また昼を過ぎているのも判らず腹を空かしたら休憩と、多分今の若い子にはついてこれない動きをする。
掃除を見極める事が出来たら大体どの業界でもある程度受け入れられると説き、スパイダーマンの様に四つん這いで泥だらけになりながら綺麗にする姿は人には真似が出来無い本当にスゴい技術力だ。お客様は何時も喜ばれ、必ずまた来てくださいねと!最大の賞賛のありがたいお言葉を頂いて帰路に着く。
はるか昔から建築や庭を作るのは人間だ…。
これからの現場では機械が主力になって、人間の動く姿が益々見えなくなって行くと思うけど、近代化の技術より不正確かもしれないが一心不乱で泥だらけで働く人達が消えて行くのは単に時代の流れで済ましてはいけないと丁稚の見習いから育て貰った僕はあえて強く言いたい!熱い心はどの時代でも必要だ。